『だいじ だいじ どーこだ?』

今回は黄組と白組のお友だちに、保護者の方(看護師さん)が絵本を用いたお話しをしてくださいました。
使用した本はこちら。

『だいじ だいじ どーこだ?』(作・遠見才希子、絵・川原瑞丸、大泉書店、2021年)
産婦人科医の先生が書いた本で、幼児期の子どもたちに伝えたい性教育について、わかりやすく丁寧に描かれています。

まずは黄組さん。
はじめに体のパーツの当てっこです♪
「おしりはどこかな?」「ここ!」

「つま先は?」「ここ!」
みんなよくいろんな体の場所を知っていました!

そして真剣な表情で絵本を聞きます。
「だいじ だいじ どーこだ?」

看護師先生からのお話です✨
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性教育というと、男の子と女の子の体の違い、避妊、性感染症、性の多様性など、色んなテーマがあり、いつ、何を、どう伝えるたら良いのか、とても難しいと思われると思います。
性教育とは、「一人ひとりがだいじな存在であることを学ぶこと」です。

『プライベートパーツ』とは、水着でかくれる部分、パンツのなか、胸、口ですが、その人だけが大切にしたい別の部分もあります。
今回は、「からだはどこもだいじ」ということを前提として、『プライベートパーツは特別だいじなところ、見せるのも触るのも自分だけ』ということ、『みんな一人ひとり違うだいじな存在』ということを絵本を通してお伝えしました。
例えば、お風呂に入ってからだを綺麗にする、爪を整える、怪我をしたら綺麗に洗って適切な処置をする、自分が「だいじ」にされることは、ご家族やお友達など周りの人をを「だいじ」にすることにも繋がります。
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お話しを聞いた黄組さんから、「プールの時は?」と疑問の声があがりました。
そうだよね。お着替えする時も、「だいじ」を大事にしていきたいね。

白組さんにも同様に、大切なお話しを聞きました。

もしプライベートパーツを誰かに見せてって言われたら??

「だめ!いやだ!」と大人に話そうね。

みんなで「だめー!いやだ!」を声を出しながら練習しました。

そして、車いすに乗っている子、補聴器をつけている子、眼鏡をかけた子、みんなそれぞれ違うけれど、どの子もみんな「だいじ」なんだよ、とたくさんのことを教えてもらいました。

『阿弥陀経』というお経に「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」というフレーズがあります。
浄土に咲く蓮の花は、たくさんの色があります。
青い花には青い光が輝く。黄色い花には黄色い光が輝く。赤い花には赤い光が輝く。白い花には白い光が輝く。
私たちは一人ひとりがそれぞれの色を持ち、光り輝いていることを教えてくれています。
それは何か特別なことができるからではなく、この世の中にたった一つしかないかけがえのない尊いいのちだからです。
私が私に生まれたということ、そのことだけで尊いのです。
ただ、このいのちは決して一人で輝くことはできません。はかり知れない他の多くのいのちによって輝かせてもらっているのです。
いのちはすべて支え合って輝いているということです。

これからも子どもたちはたくさん助けられて生きていくことと思います。
お互いを尊重して仲良くしたりケンカしたりしながら、大切な関係を育んでいってほしいと願います。